大川嶺(1525m) 笠取山(1565m)

2002年4月
荒松


 松山市郊外にある大川嶺は、ならだかな高原状になっている。冬はスキー場に、夏場は牛の放牧場になる。車道が山頂近くまで走り、手軽に登れるピークである。大川嶺はあまりなじみのない山であるが「四国百名山」に名を連ねる名山でもある。
 松山から約2時問のドライブで案内板の立つ”登山口”に着く。人気のない静かな気持ちのいい所である。目の前には高原状の小さなピークが幾つかある。どれが大川嶺であるのかまったく見当がつかない。ほんとうになだらか山で春の光に包まれた気持ちのよさだけが取り柄の山である。
 少し休憩した後出発する、車道脇にはバリケードがあり、牧草地には入れないようになっている、仕方なく車道を歩く、歩きだしてすぐに窪地にある白い塊を見つける。妻はセメントを娘と僕は雪を主張する、僕は駆け足で窪地まで行く「おーいこのセメント壊れやすいなー」と叫ぶ、これで一件落着する。
 25分程歩くが山道に入る箇所が見つからない、そのうち道は下り坂になり、少し焦り始めたころ、バリケードのとぎれた山道に入れそうな所に出る、ここから5分程の登りで小さなピークに着く、このピークは笠取山で「登山口」からは大川嶺より遠い所にある山である。予想通り大川嶺のピークは過ぎていたのだ。大川嶺のピークを踏むため、僕は山道を歩き、妻と娘は、歩きやすい車道を歩く、車道と山道との距離は30M程である時々、声をかけあいながら歩く、無事に大川嶺のピークを踏み「登山口」に着く。
 その後、砥部焼伝統産業会館を見学、道後温泉本館の湯で汗を流し、春の四国旅行を無事に終える。


     この高原には
     あたたかい陽の光と
     さわやかな風と
     すんだ青空と
     かぎりない展望と
     そして家族がある
     山はこれだけあれば充分だと思う。
     太陽が東から昇り西に沈むように
     いつもと変わらぬ、ありふれた日常のような
     山に行きたい
     そして、時々は
     背伸びもしてみたい。


(荒松)